林檎いとしや

Vol.035
渡邊 大介

ファースト・コンタクト

DynaMac

CPU 68000 8MHz

メモリー 512KB

FD  400KB(2DD) X1

ディスプレイ 9インチモノクロCRT

ハードディスク 20MB外付け
フロッピーポート接続

私が初めて買ったMacintoshはDynaMacだった。Macintosh 512K(通称FatMac)では日
本語を使用することができない。そこでキヤノン販売がFatMacに漢字ROMを取り付け、
独自に日本語使用することを可能にしたのが DynaMacである。当然Appleの正式なモ
デルではない。Appleが正式に日本語をサポートするのは後にMacintosh Plusで漢
字Talk 1.0が動くようになってからである。

1980年代後半のMacintoshは「パソコン界のスーパーカー」と言われる程、性能だけ
では無く値段も高かった。私がどうにか中古のDynaMacを購入出来たのは漢字Talkが
リリースされてかなり経ったころだった。漢字Talkが動作しない機種の中古はその当
時学生だった私でもどうにか買えるぐらいの値段まで落ちていたのである。

そのころの情報源はMacLifeとMac+という隔月(!)誌が2冊あるだけだった。そん
な状況なので情報が極端に少なかったのである。DynaMacを購入する前から、日本語
のOSも無いのにどうやって日本語を使うのか疑問だった。そして購入してみたものの、
中古だったので本体とフロッピー・ディスクしかなくマニュアルが無かったため実際
に使ってみる以外に疑問が解決できそうになかった。

とりあえず、唯一の日本語ワープロソフトであるEG Wordを使おうとフロッピー
でDynaMacを起動していきなり驚いた。EG Wordは英語のシステムの上で動作する日本
語ワープロソフトだったのである。一応システムディスクには「カナシステム」と表
記してあるのだがこのシステムは英語の表記を全部半角カナで書き換えてあるだけな
のだ。オリジナルの「Edit」が「ヘンシュウ」なんて具合にローカライズ(笑)され
ているのだ。ちなみに「カナペイント」や「カナライト」なるMac PaintとMac Write
の半角カナ版のディスクも付属していた。

この辺でEG wordも「半角カナしか使用出来ないのではないか?」とちょっと嫌な予
感がしだした。実際にEG Wordを使ってみると、漢字やひらがながきちんと使用出来
てほっとした。しかし、少ないメモリーをやりくりしているためか印刷時などにフォ
ントディスクを差し換えなければいけないので、使い始めてからも苦労は絶えなかっ
た。

ここまで書いてからいうのもおかしいがDynaMacとの生活はメチャクチャ楽しかった
のである。結局Macintosh Plus相当までアップグレードして漢字Talk 6.0.7で使い続
けることになる。私の2台目のMacintoshである20周年記念モデルを購入するまでは.
..

(渡邊 大介)

 

株式会社ヘリオグラフとオープンベース・ジャパンの代表の渡邊大介さんです。いつでもmactreeを応援してくれています。今年は、ページ自体の構築にも、応援をいただくことになりました。

(MacTreeProject)

渡邊 大介


今年は2001年に設立したオープンベース・ジャパン(www.openbase.co.jp)の代表と してOpenBase SQL, WebObjectsやMac OS X ServerでMacTreeの応援をさせて頂きた いと思っています。ヘリオグラフ代表も続けます(笑)。

MacTreeProject・2001/01/01
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